BRIDGE LOCAL LEADER PROGRAM

地域のメンターに学び、自分の事業を加速させる。

2017.10.31 PROJECT START
この記事は過去にBRIDGEプログラムを実施した地域の紹介です。
今年開催の受け入れ先地域はこちらからご覧ください。

沖縄県伊江村

IE OKINAWA
CASE 009
年間5万人を受け入れる民泊事業のノウハウを学ぶ!二度、三度と島に帰ってきたくなる仕組みとは?
人こそ宝。島民が学生に寄り添う民家体験泊事業の展開

師匠

沖縄県伊江村役場
松本壮さん

こんな悩み、興味を持っている方におすすめ。

・若者、特に学生に来てもらうツーリズムの事業を考えている方
・外部からの来訪者を地域に溶け込ませるプロセスを学びたい方
・外部からの来訪者をターゲットとした商品開発を考えている方

学べるポイント。

年間5万人の修学旅行生が地域に入ることによる、地域内経済活動への波及効果は目覚ましく、地元産農産物・水産物等の購入が多く、地域内の隅々まで波及しています。
高齢者の生きがいづくりや健康増進にとどまらず、最も注目すべき点は、伊江島に来た子供たちが元気になり、学校で教師や職員との会話が生まれ、学校が、地域が元気になるという現象も実際に起こっていることです。
多くの悩みを抱えた若い世代の子供たちが、島の空気に触れ、人に触れ合うことによって感化され、人としての感情や普通の子供らしい考え方を取り戻す機会にもなっていると報告もあります。過疎の離島とは思えないほど多くの子供たちが行き来する島の現状は、島を訪れる誰もが驚きを隠せないもののようで、なぜこんなに活気があるのか、こんなに明るいのかといつも疑問を投げかけられます。

民泊を取り入れるには、様々なハードルがあります。どうやって民家を巻き込むか、受け入れのレクチャー・研修の参加率をいかに上げるか、その他旅行業におけるハードルなどなど…。
伊江島では、そんなハードルの乗り越える「手法」や「コツ」がたくさんあります。
だからこそ、4500人の村で年間5万人を受け入れることが可能になっています。

「なるほど!」納得させられるそのコツの積み重ねで、受入民家の研修への参加率はほぼ100%であったり、受け入れに対して前向きな民家が増えて行ったり…。確実に地域を活気づけています。

細かなコツや民泊を実施することでの地域でのインパクトなど、実際に2泊の民泊を通しながら、学んでいただけます。

伊江村では、全国から年間約5万人の小中高校生を受け入れています。1泊2日を基本とし、農家、魚家、民宿、食堂など伊江島の民家それぞれの家業を里帰りしたわが子のように体験する家業体験プログラムです。

大人との会話や触れ合う機会の少ない都市部の子供たちにとっては、見知らぬ大人と寝食を共にする新鮮さと、沖縄の大自然の中で培われた包容力に感動し、港での別れの時はお互い涙で行ってきます、行ってらっしゃいと離れる感動が繰り返されます。

また、認知度が少ない地域の知名度、地域イメージの向上を目指し、地域の原料を加工したオリジナル商品の開発等も行っています。地域限定炭酸飲料、イエソーダは、普段言いにくいありがとうやごめんなさいを素直に言えるための告白飲料「言えそうだ」にかけ開発し、民家体験泊の子供たちにも人気です。

フィールドワークの内容

・オリエンテーション・取り組みの概要説明、
・役所を訪問
・地域をガイド
・受入民家を訪問・意見交換
・民泊にて地域住民の生の生活をうかがう
・地域のキーパーソンによる講演
・住民と意見交換

師匠のご紹介

師匠:松本壮

沖縄県伊江村役場   伊江村役場 公営企業課 課長補佐

地域に眠る資源を、見つけ、堀だし、磨き、仕上げる苦しいけど楽しい過程を皆さんとともに共有し、オンリーワンの地域づくりのきっかけになれば幸いです。

長崎県平戸市出身 2001年に沖縄に移住、2002年に伊江村役場入庁を機に伊江島へ移住。観光集客や地域認知の向上、地域イメージの向上を目指し、伊江島ゆり祭り、イエサウンドジャンボリー等を企画・運営。伊江村観光協会が平成15年に開始した民家体験泊事業の組織体制づくり、PR活動を行う。平成17年からは伊江島物産センターの担当として、地元産品を原料に、イエソーダXXX、伊江牛ジャーキー、ハイビスカス石鹸など商品開発・営業活動に注力、平成23年発売のラム酒、イエラムサンタマリアの総合プロデュース等地域を拠点に小さな島のブランディングを継続中。

受け入れ起業・団体について

沖縄県伊江村役場

訪れた人も島の人もお互い元気になる、「ゆがふむら」

過疎・僻地での地域振興は、地元住民を中心とした地道な活動が不可欠ではあるが、リゾート開発や単発的なイベント振興では持続的な活動は困難な状況でした。当時日帰りのみの修学旅行を宿泊を伴う滞在期間の長期化と、観光収入の増加をめざし、ある学校からのプロポーザルに真剣に取り組む島人たちが現れました。高校進学と同時に空き部屋になる子供たちの部屋を利用し、都会の子供たちをわが子が里帰りした時のように受け入れ、寝食を共にする家業体験のショートステイプログラム、民家体験泊を導入した伊江村観光協会の役員たちと一緒になって、ふれあい感動体験の組織的運用に注力しました。人こそ地域の宝であり、資源であるという「ヒューマンツーリズム」を実現する、何も飾る必要のない島人の人生を共有し、第二のふるさととして永続的に交流がつながれば、将来の地域振興に大きなベネフィットにもなります。

受け入れ先地域 概要
受入企業・団体名 沖縄県伊江村役場
所在地 沖縄県国頭郡伊江村字東江前38番地
受け入れ担当者 松本壮
団体URL http://www.iejima.org/ 
事業内容 観光業を中心に展開中

訪問先情報

沖縄県国頭郡伊江村字東江前38番地

沖縄県伊江村役場

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