BRIDGE LOCAL LEADER PROGRAM

地域のメンターに学び、自分の事業を加速させる。

2017.10.31 PROJECT START
この記事は過去にBRIDGEプログラムを実施した地域の紹介です。
今年開催の受け入れ先地域はこちらからご覧ください。

岡山県笠岡市

KASAOKA OKAYAMA
CASE 001
島と島、島と人をつなぎ、「出ていきたい」から「住んでみたい」へ
交流・暮らしに密着した、多数の事業展開

師匠

NPO法人かさおか島づくり海社
守屋基範さん

KEYWORD

  • 人材育成

こんな悩み、興味を持っている方におすすめ。

離島同士を連携させた地域活動に取り組んでいる方
過疎地域での介護事業に取り組んでいる方
地域自治への住民の意識して変革していくプロセスを学びたい方

学べるポイント。

島づくりが積極的に行われてはじめて約20年足らずですが、活動している方々の子どもが島へUターンする事例が徐々に増えています。
笠岡諸島の地域環境はかなり厳しいものがあります。島おこしというよりも島づくり。日々高齢者を取り巻く環境は厳しくなっているために、じっくり考える暇もなく、いわゆる「日々の問題解決」に時間を取られる場合が多々あります。
その中から人間関係を構築して、島民一人ひとりが島の資源として光るものを見い出し、産業化・観光化により新しい価値を創造しなければ未来はないと感じています。NPOと地域が困難に立ち向かい新たな価値を創造しようとする前向きな姿勢に「共感」が生まれると思っています。
そして、島民一人ひとりが貴重な人材であること。島づくりに関わる人間とどのように連携していくかがポイントです。

島づくり海社では、島での暮らしを続けることができる仕組みづくりに取り組んでいます。諸島同士が連携し、一つひとつの島が繋がりを持ちながら事業を行っています。
平成14年度から進めている事業として「移住者誘致事業」を展開しています。これまで4島に約40世帯80人を誘致してきました。特に真鍋島では子どもを持った世帯の誘致を積極的に行い、小中学校の統廃合を阻止しています。これも、人の暮らしに寄り添う事業を行い、住む土地として認めてもらえたからこそだと思っています。
また、移住者による観光客誘致事業などのそれぞれ独自展開している事業あります。
暮らし・交流・学びの場でサポートができるように様々な事業を展開中ですが、今一番力を入れている事業は足元を固める意味でも人材育成事業です。それも、島のみでおこなうのではなく陸地部で展開し、島へ興味を持っていただいた方をそのフィールドとして島へお連れし、実践者へコーディネートする展開です。特に、大学生などのインターンシップにも可能性を感じており、大学生たちにインパクトのある島との出会いを通じて主体性を持った活動をしていただくコーディネートも重要な仕事だと考えています。

フィールドワークの内容

・オリエンテーション・取り組みの概要説明、
・役所を訪問
・島づくり海社にて活動の概要説明・活動現場の見学・体験
・真鍋島のデイサービスうららの家見学
・副理事長森本洋子のレクチャー・移住者との意見交換
・六島の「島小屋」の見学・六島まちづくり協議会との意見交換
・笠岡諸島の地場産業体験
・島民との昼食交流会・意見交換
・島の子どもたちとの交流
・振り返り

師匠のご紹介

師匠:守屋基範

NPO法人かさおか島づくり海社   NPO法人かさおか島づくり海社 理事

離島ならではの先進的なライフスタイル作りで全国のモデルに!一人ひとりが島づくりに関わる大切な人材です。

離島等の条件不利地域では、住民活動と行政の連携がなくては継続的な事業は成り立ちません。また、笠岡諸島のように陸地部に市街地があり島を持っているいわゆる一部離島の場合、笠岡市全体の中での予算配分をいかに島に取り込むかではなく、グローバルに新しい価値観の創造、ライフスタイル作りも視野に入れた先進的な取り組みにより全国モデルを目指さないと国・県の予算どりはできません。
地元の地域資源を活用して地域おこしてよく言われますが、地元の行政の関係職員一人ひとりが資源であり、島づくりに関わる人材としてどのように協働していくかが大きなポイントでもあると思います。官民協働について考えましょう!

昭和61年 笠岡市役所就職
平成13年 笠岡市島おこし海援隊として笠岡諸島の活性化を担当
平成14年 島づくり海社の前身「電脳かさおかするさ島づくり海社」設立
平成18年 特定非営利活動法人かさおか島づくり海社設立に関わる
平成22年3月まで9年間行政職員の立場でNPO活動を主導
平成22年4月から理事としてNPO活動をサポート
行政もNPOも離島振興という課題・目標の下で協働。

受け入れ起業・団体について

NPO法人かさおか島づくり海社

「島を出ること」の「逆の流れをつくりたい」

平成7年ごろ笠岡諸島の若者嫁探し事業を実施した時に当事者である若者よりもそれをサポートする地域の盛り上がりが半端でなくすごかったイメージがあります。
そして、カップルになった3組とも女性の結婚の条件が「島を出ること」で、3組とも島を出て、笠岡から島へ仕事に通うという現実を目の当たりにして、島を知らずしてという想いから「この流れを逆にしたい」と意を決しました。
そして、行政職員として島のパソコン教室等をかわきりに島おこし活動を展開し、島おこし海援隊、島づくり海社と展開していきました。平成7年当時の協力者である現理事長鳴本浩二氏ともそのころから共に活動を進めてきました。
現時点の大きな課題は少子高齢化も問題です。年寄りが住みなれた島で最期まで住み続けられる島づくりであり、そのためには島の中でいろいろな世代の人が生きがいを持って生活できる基盤づくりが一番必要だと考えています。

受け入れ先地域 概要
受入企業・団体名 NPO法人かさおか島づくり海社
所在地 岡山県笠岡市北木島町9768番地29
受け入れ担当者 守屋基範
団体URL http://www.shimazukuri.org/ 
設立日 1996
事業内容 産業サポート事業、暮らしサポート事業、交流サポート事業、学びサポート事業

訪問先情報

岡山県笠岡市北木島町9768番地29

NPO法人かさおか島づくり海社

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